自転車に乗らない方むけに分かりやすく説明すると「空気入れの口金(くちがね)を、それだけで4,000円とかする高級品に交換したよ」ということになります。その効果は絶大で、「今までの苦労は何だったんだ!」というくらいの違いをレビューします。
ヒラメ(HIRAME)ポンプヘッド 横カム型
15年もののフロアポンプのパッキンがついにイカれる
自分が使っているフロアポンプはロードバイクに乗り始める前にキャノンデールのMTBを街乗りで使っていた頃に購入したもの。数えてみると・・・たぶん15年くらい前のものです。台湾の「BETO」というメーカーのものらしい。
仏式、米式対応で、英式用のアダプターも付属する便利なフロアポンプなのですが、コイツが最近エアもれがひどくなってきたんです。
「走りに行くぞ!」と自転車ウエアを着込み、準備万端で空気を入れようとポンピングするも、5barあたりで「シューシュー」いい出し、7barを超えたあたりでポンピングの量と「シューシュー」抜ける量が拮抗するカンジになってきました。目標とする7.5barをゲージが指す頃には軽く汗だく。毎回これをやるのはしんどいなと。
おそらくポンプヘッド内のゴムパッキンが古くなっただけなのでそれを交換すればよいのですが、15年前の海外製品のそんな小さな補修パーツを手配するのが大変そう。公式サイトを見ると、現在はハンドポンプしか作ってないようでもあります。
フロアポンプごと買い替えるという手も考えましたが、以前から気になっていたパーツがありました。クワハラという会社が作っているヒラメ(HIRAME)というポンプヘッド。
HIRAMEポンプヘッドとは?
自転車界隈では有名なポンプヘッドのようです。自分が最初に知ったのはコチラのブログ。
見た目の質感も素晴らしいですが、使ってみた人の感想もすごい。「もっと早く購入すればよかった」「空気入れが楽しくなる」など絶賛の嵐。
「空気入れ本体より高価なポンプヘッド」ということで様子見していたんですが、自分のポンプヘッドがイカれてきたのならちょうどいいです。2,000-3,000円のフロアポンプに買い替えるよりも、ポンプヘッドだけを買い替えることにしました。
通販ではどこも在庫切れ!
クワハラでは直販していないようなのでどこかネット通販でと検索してみると、どこにも在庫がない! 「国内で職人が手作りしているため、生産量が非常にわずかです」ということだそうで。
定価の2倍で販売しているところもありました。そういうのはちょっとイヤなので、おとなしく入荷待ちすることに・・・したんですが、別件で立ち寄った梅田のシルベストサイクルに普通に置いていました。もちろん即購入です。
シルベスト梅田には横カムが、本町のベックオンには縦カムがありました。
ヒラメポンプヘッドの使い方
さっそくポンプヘッドを交換して使ってみると・・・使い方にコツがいりますね、コレ。付属の「取り扱い説明」ではよくわからなかったのでネットで検索して、なんとなくわかりました(←メカ音痴)。
赤い「HIRAME」部分が回転します
- チューブのバルブ先端をゆるめ、アタマを一回押して「プシュッ!」とさせておく
- ポンプヘッドのレバーを解放状態にして、バルブに差し込む(ここまでは普通のと同じ)
- ポンプヘッドのレバーを倒してみて、何の抵抗もなく倒れるとユルすぎ。赤い「HIRAME」部分を回してちょっと締める。
- 抵抗が強くてレバーが倒れないと締めすぎ。ちょっとユルめる。
- ちょうどいい位置だと少し抵抗がある手応えでレバーが倒れます。これでロック完了。以前のポンプヘッドと比べて、そうとう軽い抵抗でOKでした。
- あとは普通にポンピング
こうして書くとややこしそうですね。実際にはポンプヘッドをかぶせて片手でちょっと回すくらいなので楽ちんです。
ヒラメポンプヘッドの使用感
そして使い心地が素晴らしい!手に持つとズシリとした重量感。パーツは意外と大きくて、「精巧」というよりも「無骨」な印象です。レバーや回転部を操作した感じはスムーズでいかにも業務用・プロ用という風情。
バルブにセットして「コクン」とレバーを倒す。セットするときもポンピング中も、空気圧が上がっても、もちろんエアーが漏れることは全くありません。そんなに強く固定しているカンジじゃないのに、不思議。
そして秀逸なのがバルブから外すとき!
交換前のヤツだと「んぎぎぎぎ」と強く引っ張らないとダメで、外れた勢いで手をスポークにぶつけたりして。おまけにそのとき「ばしゅー」っとエアが抜けたりして。「今ので0.5barくらい抜けたんじゃないか」みたいなことをやってたんですが、それが全くなくなりました。
ヒラメポンプヘッドのレバーを起こすと「パスッ」とポンプヘッド内のエアーが解放される音がします。この音すごくイイ。そしてポンプヘッドをバルブから外すと、ちょっと抵抗があるくらいで何事もなく外れてくれます。エアーが漏れることもありません。
慣れているとはいえ、やはり空気入れは「ロードに乗る前のちょっとめんどくさい儀式」のような気がしていました。今回それがなくなったように思います。確かにこれは「空気入れが楽しくなる」かもしれない。
うん、もっと早く買っておけばよかったな。
0 件のコメント:
コメントを投稿