2014年8月29日金曜日

最終日、石巻→仙台(夏旅行8日目 2014-08-09)

2014年夏旅行の最後は石巻から仙台へ。近いとおもっていたら70キロくらいありました。
途中、日本三景の松島を通るわけですが、この日も天気は曇天。観光客が多いので「もしかしてここが松島?」と気づくも、景色は残念なカンジでした。



しかたがないので食い気に走る。途中の漁港でホタテや牡蠣などをいただいてみたり。



台風が近づいているらしく、レーダーによると東京あたりは結構な暴風雨らしい。ズブ濡れで新幹線に乗るのもイヤなのでペースを上げて一路仙台へ。塩竈から先は普通の市街地なので特に見るところもなし。仙台城跡で伊達政宗像くらいは見ておくかーと思ったけども工事中でかなり遠回りしなければ入れず、時間切れで断念。ならばせめて仙台駅で牛タンをと思うも、どの店も長蛇の列。こちらも断念。ま、いいか、美味しいものは気仙沼でしこたま食べてきたし。

台風は新幹線の中でやり過ごし、大阪に着いたころには台風一過で雨にも降られず。おお、ラッキーラッキーと思っていると最後にやらかしました。夜道を走っていたのですが「なんか地面がキラキラしてる」と思った瞬間に後輪が「パシュー!」っと。事故後のガラスを踏んでパンクです。

岩手の山道や三陸の被災地の荒れた道路を500km以上ノーパンクで走ってきたのに、自宅まであと500mというところでパンクとは。しかもほぼ新品のエクステンザRR1Xがざっくりと。こりゃダメだなー。


まあいい仕方ない、旅行中のパンクじゃなかっただけよしとしよう。またすぐ雨も降り出しそうだし、このまま押して家まで帰ろう。どうにも締まらないけど、そんなエンディングの夏旅行でした!

2014年8月26日火曜日

気仙沼→南三陸→女川→石巻を自転車移動、そして初の落車とか。(夏旅行7日目 2014-08-08)

2014年の夏旅行もそろそろ終盤。長距離移動はこの日が最後なんだけど、そろそろ身体もに疲れもでてきているカンジ。朝は大鍋屋さんの豪華な朝食をいただき、出発です!


天気は曇りかつ霧。景勝地らしい大谷海岸もこの通り。


気仙沼から40kmほど走って南三陸町へ。ここも地盤のかさ上げ工事の真っ最中でした。


2014年夏に自転車で走った被災地

実際に被災地を走った範囲では、2014年夏の時点では被災した建物などはほぼ解体され、ガレキなどは完全に撤去されています。とにかく更地が多い。「今も震災の傷跡を残す建物が」みたいに報道される場合もあるけど、多くは「震災遺構」として残されているものなんですね(もちろん、新築直後に被災して処分の決まらないマイホーム、のような建物もいくつもみたのだけれど)。

南三陸町防災対策庁舎もそのひとつです。でもここだけは、他とは雰囲気が何か違いました。


初の走行中の落車

60kmほど走ったところで低速ながら走行中の落車を初めて喫しました。歩道のある短めのトンネルがあって、普段なら車道を突っ切るんですが、疲れと工事車両への遠慮から歩道を通りました。トンネルを抜けて歩道から車道へ降りるときに段差とグレーチングで前輪が滑ってつるーんっと。「あっ!」と思ったらもう視界が横になっていて。前輪が滑るとホント何もできないですね。車道に降りるのでクルマが来てないことを確認したタイミングだったのは幸いでした。

低速だったので擦り傷などはほとんどなかったんですが、倒れたときにトップチューブで膝をしたたかに打ってしばらく動けませんでした。石巻までまだ50km以上、このまま悪化して動けなければどうなるんだろう。自転車で数百キロ移動する旅程って、一度の落車でフイになるけっこう危うい計画なんだなーと痛感。現場の写真を撮る余裕もなく呆然としてました。

幸い徐々に痛みはひき、力は入らないながらも走れるところまで回復して、女川→石巻へ。女川もかさ上げ工事といくつかの遺構が残る景色でした。写真を撮る余裕はなし。

石巻の宿は「FUTABA INN」さん。清潔、リーズナブルな上に、室内に自転車持ち込みOKの宿でした!


続き:最終日、石巻→仙台(夏旅行8日目 2014-08-09)




2014年8月24日日曜日

気仙沼で自転車談義、震災のことなど

6日目、宿に戻るとロビーで大鍋屋のご主人とお仲間が新聞の取材を受けておられました。ツールド東北に出るチーム気仙沼復興屋台村を河北新報が取材に来たのだそうです。後日、この時の記事が掲載されていました。

通りすがりに「今日はどこまで行かれました?」と声をかけられたので「大船渡まで」と答えると「大船渡!?」と驚かれる。いやいや90kmですから。皆さん9月には170kmコースに出られるんですよねw

気仙沼で旬の鰹をいただく

「今夜もいきましょう!」ということで、この日も気仙沼復興屋台村の「鳥徳」さんへ。大鍋屋のご主人が「今日はおみやげがありまして」とドンと置いたのがこちら!

鰹づくしでございます。
初日にチェックインするときに「気仙沼でおいしい魚をしこたま食べようと思いまして」と言ったのを覚えていただいていたのか、感激しました。そしてめちゃめちゃ美味かったです。

その後は焼き鳥屋さんで刺身をいただきつつ自転車談義に。自分にもっとノウハウがあればいろいろためになることも話せたのですが、いかんせん日曜ライダーなので大したことは語れず、乗り始めたばかりの人に参考になりそうな話を自分の経験ベースで。普段ぼんやり乗ってるツケがこういうときに出るなぁ。

震災のこと

話はいつしか震災時のことに。思い出したくないことも多いはずですが、問わず語りにいろんな話を聞かせていただきました。大鍋屋の通路には震災時の写真が飾られています。震災の写真や映像は当時たくさん目にしましたが、実際にその場にいた人から聞く話は迫力というか切実さというか、リアリティが全く違いました(NHKアーカイブスに収録されているお話も)。




ほんとうは昨年の夏に東北旅行をするつもりだったんですが、今年来てよかったなと思いました。ロードバイクは「伊達と酔狂」の趣味で、去年だとまだ、関西から自転車持って来た旅行者の相手をしていただけることはなかったかもしれません。震災から3年半が経って、ご主人達がロードバイクでイベントに出てみようかという時期に来れてよかったなと。

とりあえず、あまり練習もできず170kmに挑むメンバーもおられるので、膝サポーターを贈ろうと思った夜でした。

続き:気仙沼→南三陸→女川→石巻を自転車移動、そして初の落車とか。(夏旅行7日目 2014-08-08)



2014年8月22日金曜日

三陸海岸沿いをロードバイクで。気仙沼、陸前高田、大船渡。(夏旅行6日目 2014-08-07)

夏休みの後半は三陸海岸沿いをひた走る予定。まずは気仙沼から北へ、陸前高田、大船渡まで行って戻ってくるプラン。さすがリアス式海岸。海沿いを走っているのに、93kmで獲得標高が2,000mオーバーに。

この日の天気は晴れ。朝は気仙沼港を見物に。港って瀬戸内海や紀伊半島の小さな漁港しか知らないので、停泊している船の大きさと数にびっくり。

魚市場。

魚市場の外壁に、震災のときの津波の高さが青いプレートで記されていました。画面下に小さく写ってるのがロードバイク。津波の映像はニュースで見てるはずなんだけど、実際に見上げてみても想像力の外側でした。

陸前高田へ
昨晩、「平日は復興工事の車両が多いから気をつけて」と聞いていたんですが、その通りでした。路肩も狭いので、邪魔にならないよう上り坂では歩道を走る。

陸前高田は街全体をかさ上げする大規模工事の真っ最中でした。周囲の山から巨大なベルトコンベアを使ってダンプ200万台分の土を運び、街全体を10m以上かさ上げするのだそうです。

言葉で聞いてもイメージできなかったのですが、現場を見てはじめて理解。要は大規模河川の堤防を「線ではなく面で」作るような。淀川の堤防の頂上(?)の幅は数mくらいですが、あの高さの堤防をそのまま幅3km、5kmとした上に街を造り直すということのようです。途方もないなぁ。

巨大ベルトコンベアとダンプ、土の山という景色なので工業の街に見えてしまいますが、もちろん違うんでしょうね。

奇跡の一本松。

大船渡
陸前高田から大船渡への国道45号はちょっとした峠になります。工事車両は無料開放されている高速道路へ流れるので、街の手前までは比較的交通量も少ないカンジ。

国道45号を走っていると頻繁に目にするのがこの看板。下り坂の途中に「ここから過去の津波浸水区間」の表示があり、つぎの上りをしばらく上ると「津波浸水区間ここまで」の表示がある。写真の通り、まだまだ下ってる途中でこの看板がでてくるので都度「え、ここから!?」と驚くことになります。

リアス式海岸の特徴通りの奥行きのある港。岸からあんな近いところをタンカーが。瓦が新品の家も多かったです。

お昼ご飯は大船渡の復興屋台村で「地魚丼」を。イクラってこんなコリコリな食べ物でしたっけ?

碁石海岸
大船渡からは気仙沼に戻るわけですが、同じ道を戻るのも工夫がないので碁石海岸というところに寄ってみました。

見事な松原。

これぞリアス式海岸のイメージ。

キレイなところですなぁ。

気仙沼のすぐ北に回避できないトンネルがひとつあって、歩道もないのでそこだけは覚悟を決めて全開で通り抜ける必要がありました。危ないのはそこだけで、あとは要所で歩道を走れば特に問題なく走れる状況でした。タイヤはエクステンザRR1Xだったけど、パンクもなしでした。






2014年8月21日木曜日

移動日。安比高原→盛岡→気仙沼(夏旅行5日目 2014-08-06)

安比高原で4日間過ごし、夏休みの後半は三陸海岸沿いを走るプランです。まずは盛岡まで自走して、そこから輪行で気仙沼へ。

この日の岩手県は雨。それほど強く降ってないんだけど、寄り道しようかという気にはならない程度には降っている。小岩井農場とか寄ってみたかったんだけど、寄り道せずに盛岡駅へ。乾いた服に着替え、冷麺など食して輪行の準備。雨の日はフレームに水が入ってるので、ちゃんと水を抜いておかないと車内でダバダバ水が流れ出すことになるので注意です。

盛岡冷麺。味は普通。

盛岡を14時過ぎに出て、気仙沼には16時過ぎに到着。各駅停車なのでけっこうかかります。一ノ関までは曇っていたけど、そこからは晴れていました。

気仙沼の宿は「大鍋屋」さん。港の真ん前で、復興屋台村も目と鼻の先。震災後に建てられた新館の方に泊まったんだけど、どこもぴかぴかで快適でした。

なんと大鍋屋のご主人も自転車乗りで、最近ロードバイクを購入されたそう。鍵のかかる場所に自転車を置いていただけました。しかもフロアポンプも完備! 気仙沼で仏式バルブに対応した空気入れのある宿は、他にはないかもしれませんよ。

夜は復興屋台村へ。宿のご主人の幼なじみの方の焼き鳥屋「鳥徳」さん。もう一人の友人の方と3人で、9月のツールド東北にチーム気仙沼復興屋台村として出場されるとか。まだ十分に乗れてなくて、一番の悩みは「おしりが痛い」問題だそう。がんばってくださいね!

焼き鳥屋さんなんだけど、他のお店のものを何でも注文できるとのこと。せっかくなので鰹のお造りもいただきました。なんだこれ、めちゃくちゃウマイ。

半分食べてから写真を撮ってないことに気づく。

焼き鳥屋さんです。

野菜の天ぷら。「出てくるものが全部ウマイ」系のお店でした。

続き:三陸海岸沿いをロードバイクで。気仙沼、陸前高田、大船渡。(夏旅行6日目 2014-08-07)



2014年8月20日水曜日

雨の安比高原ポタリング。いいカフェといい宿。(夏旅行4日目 2014-08-05)

アスピーテラインに上った翌日は曇りのち雨。片足クリート状態だったおかげで脚に変な痛みがでていたので、この日は安比高原をポタリング。

安比高原ブナの駅というところが近くにあったので行ってきました。平日+小雨なのでだれもいません。林の中でボケっと。

360度ブナ林。迷うんじゃないかとちょっと心配になるくらい。

標識があるので、迷いようはないんですけどね。

幹廻り3.6メートルの巨木。ブナの巨木はあまりないんだそうです。

天候が回復することはなさそうなので、ペンション村に戻ってきました。安比高原に唯一のカフェ、NELCAFE さんへ。自家焙煎+ハンドドリップですごくおいしいコーヒーがいただけます。この日のランチ後のコーヒーがとびきり美味しかった。
安比高原 高原の珈琲工房NELCAFE

その後は宿でのんびり。安比高原のB&B ベアーズロックさん。結局4泊もしてしまいました。清潔で快適で、すごくいい宿でした。
安比高原ベアーズロック

安比高原ベアーズロック

安比高原ベアーズロック

安比高原ベアーズロック

続き:安比高原→盛岡→気仙沼(夏旅行5日目 2014-08-06)



2014年8月19日火曜日

八幡平アスピーテライン、片足(クリート)ヒルクライム(夏旅行3日目 2014-08-04)

夏旅行3日目は、いよいよメインイベント。ロードバイクで八幡平アスピーテラインへのヒルクライムです。

ほんとは一番身体が元気な状態の昨日上ろうと思っていたんですが、せっかく岩手まで来たので万全の状態で上りたい。でもクリートを置いている可能性のある最後の店には開店前で連絡はとれない。今はギリギリ晴れているけれど天気は基本下り坂。ということで、片足クリートがないまま決行! これが大正解でした。


まずは、ベアーズロックさんの朝ご飯をいただいて

安比高原を出発。雲が多い。

昨日はあまり見えなかった岩手山を見ながらアスピーテラインの序盤を上る。岩手山デカイ。

いくつかのスノーシェルターを抜け、ユースホステル跡までくると雰囲気が一変して視界が開ける。青空もでてきた!

この時点でけっこう標高も高い。松尾鉱山の廃墟は気づかないうちに通りすぎてた(写真真ん中右に小さく写ってる)。

これこれ! こういうカンジがたまらんです。

岩手山が正面に。

しかし山深いなぁ。これ全部原生林ですよね。岩手すごいなぁ。

ということで頂上へ。午前10:32。ここから一気に雲が増えて、残りの2日間もほとんど晴れ間は出ませんでした。ホントギリギリ。

樹海ラインを下る。こっちの道もいいなぁ。ずっと10%の看板が出てたので、上るのは遠慮しとこう。

そして、樹海ラインを下りきった八幡平温泉郷にあるショップ「ライフ8」さんでついにクリートをゲット! 温泉街にこつ然とプロショップが。トライアスロンに力をいれられている様子。「クリート片方ないまま八幡平のぼって来ました」と言ったら苦笑されました。ですよねー。ほんと助かりました、ありがとうございました。

というわけで大満足の八幡平アスピーテラインでした。
阿蘇や長野県ビーナスラインなら草原や爽快さ、磐梯吾妻スカイラインなら磐梯山と浄土平の荒涼さ、など中心になるモノがあるんですが、アスピーテラインはいろんな表情がありました。撮影スポット、どれだけあるのかと。