2012年8月22日水曜日

夏旅行3日目、山形から裏磐梯へ自転車で移動

夏休み3日は移動日。リュックを背負って山形から米沢を通って福島県の裏磐梯へ移動します。「山形から裏磐梯って120kmちょっとなんだ」と気づいたやってみました。地図でみるのと実走するのは違いましたが、天気も快晴で、平坦ステージからヒルクライムまで盛りだくさんの一日でした!
ミンタロハットのリビング

さらばミンタロハット
2泊したゲストハウス「ミンタロハット」とも今日でお別れ。ここにはどっかり腰をおちつけて、いろんな人に教えてもらった山形周辺のコースを走るっていうプランでまた来たいな。
ミンタロ全景

今日こそは5時起き6時出発で。野良さんが見送ってくれました。
「事故らずまた来いよー」

まずは米沢へ
山形から米沢へのルートは国道13号がメインだけど、幹線道路を走っても面白くないので、ツーリングマップルの「おすすめルート」を参考に、金山峠を越えるルートを選択。上りは約5km、平均6.5%。ツーリングマップルのおすすめは、ときどき自転車にはキツすぎることもあるんですが、このルートは正解でした。
本日1つめの山岳
車通りもなく快適
止まった瞬間にカエルがタイヤに登ってきた

昨日の体調不良からはいちおう回復したみたい。だからといって本調子でもなく、心拍もイマイチ上がらない。でも天気が最高で、テンションは上がりっぱなし! 峠を越えて米沢側に降りると、平地が広がり田んぼの緑がすごくキレイ。平坦路を気持ちよく巡航して米沢に向かう。




米沢から西吾妻スカイバレーへ
米沢に着いたのは10:00。ここから先は山なので、ここで大休止+がっつり補給をしておきたい。「米沢といえば米沢牛」しか思い浮かばなかったのでどこか肉が食べれるところがないかと市街をまわってみるけども、だいたいどこも11:00から。そうですよねー。

米沢駅まで来たところで駅弁というソリューションを思い出し、駅前の「新杵屋」さんで「どまんなか」をいただく。ホントに肉ばっかり。普通の状態でこれ食べたら、たいていの人は胃もたれするんじゃないだろうか。こっちは消費カロリーには不自由しないから、ペロリでしたけど!


市街を少し観光して、11:00過ぎに米沢を出発。県道2号を南下して、裏磐梯方面へ。標高1,400m の白布峠を目指して本日メインのヒルクライムへ。


序盤はゆるやかで苦もなく上れていたんですが、白布温泉という温泉街に入ったら、いきなり12%くらいの激坂に。一定のエリアに家を密集させるから坂も急になるんですかね。上りの途中に温泉街があったら要注意かも。

そしてここから先がキツかった! 峠までの大半が10%を超えていたんじゃないかな。あまりに何度も10%の看板が出てくるので、思わず「もうわかったよ!」と看板に毒づきながら上りました。
ヘアピン後の上りがキツイ
もうすぐ峠

裏磐梯は別天地
峠を越えると裏磐梯の山と湖が一望できました。「あんなに坂をのぼってきたのに、なんで湖があるんだろう」という不思議な感覚。ここから一気に西吾妻スカイバレーを下って標高800mの裏磐梯へ。
まさに一望
 さっきまでとは別世界
塩ラーメン成分を補給

このまままっすぐ今夜の宿に向かう予定でしたが、天気も景色もよいので無駄に檜原湖を半周しました。脚は終わってるけど、風が爽快できもちいー!


2012年8月20日月曜日

山形2日目、体調不良の蔵王ヒルクライム


山形2日目は蔵王を一周するプラン。獲得標高2,500mになる予定だけど、天気が微妙な予報なのでどうなることやら。


5時起き6時出発の予定だったのに、6:15起床。初日に思いがけずヒルクライムしてしまったので、思ったより疲労が残っているみたい。旅行中は「寝たいだけ寝る」というのも大きなテーマです。

ミンタロハットで軽くトーストの朝食をとって出発。市内のコンビニでさらにおにぎりと野菜ジュースを補給。山に入ったら山頂まで店なんかないかもしれないからねー

体調不良で蔵王エコーライン
市内から13kmくらい平地を走って蔵王エコーラインのスタート地点に到着。ここから20km以上、ずーっと上り坂です。
ここを左折

天気は見ての通りの曇天。標高1,600mまで登るので、ぜひ晴れて景色を楽しみたい。途中で雲の上に出ることを願ってスタート!

ところが、上り始めてしばらくして、何か体調がおかしいことに気づく。心拍が全然上がらない。斜度が上がっても150台に乗らない。心なしか胃のあたりに吐き気の気配もある。まじか、まだまだ先は長いのに! 心拍が上がらないので力も出ない。当然ペースも上がらない。序盤からインナーxローで力なく上っていく状態に。

1時間半ほど走っても改善せず。吐き気も強まっている気がする。どうもさっきの野菜ジュースが原因のような気がする。立ち止まって吐こうとするけど苦しいだけで何も出ない。もう吸収されちゃったのかな。

おまけに雲の中に突入したみたいで視界は10mほど。霧の中から対向車が現れる状態で、ライトを点けてても危ない気がしてきた。テンションも体温も下がってきて「もう引き返そうかなぁ」と思い始める。


それでも「もう少しで雲を抜けるかも」という一念だけでのろのろ上る。あいかわらずガスってて視界なしだけど、少しずつ道路脇の植生が変わってきたのはわかる。時速10km以下でのろのろ、のろのろ。

頂上付近でついに雲を抜ける。おー、別世界だ! しばし高原の雰囲気を楽しむ(疲れてへばってただけとも言う)


食欲はないながら、頂上でなにか食べようと思ってたんだけど、蔵王の山頂付近ってレストハウスも何もないんですね。お釜に上るリフトのりばがあるだけ。自転車通行禁止の有料道路「蔵王ハイライン」の先にはあるんだろうか。つか、なんで自転車走れないんだ!
いちおうここまで来ましたよ、と

そうこうしているうちに、山頂付近にも雲が流れてきてまた視界10mに。これでは下るにも危ない。しばらく晴れるのを待ってみたけど変化なし。標高1,600mなのでだんだん寒くなってくる。とても蔵王一周を続ける気にはならず、このまま来た道を下ることに。宮城県の滞在時間、約40分。
この状態の下りはさぶくて怖い

山を下ると快晴でした、そしてまた温泉へ
2時間30分かけて上ったコースを一気に下る。標高1000mまで降りてくるとなぜか快晴。山の上にだけ雲がかかってたみたい。猿倉のレストハウスでおそばをいただく。陽にあたったからか、このあたりから体調も回復してきた(光合成か!?)。
このおそばで生き返ったのかも

麓まで下りきったときには「なんかもの足りない」くらいにまで体調も回復。頂上で会った自転車乗り3人組が再度上って行くのとすれ違う。化け物か! 
さすがに上り返す元気はないので、市街を挟んで反対側の県民の森へ。丘みたいなところかと思っていたら、意外と距離がある。心拍は最大でも160くらいまでしか上がらず、やっぱり調子はイマイチ。まぁ今日はしかたないや。
この状態でも蔵王山頂は雲の中でした

帰りに寄ったカフェでは店員の兄さん(自転車乗り)と自転車トークで盛り上がる。この辺ほんとどこ走ってもよさそうですよねー。いいなー、オレもそういう旅してみてー!

今日は明るいうちにミンタロハウスに戻って、オーナーおすすめの百目鬼温泉へ。明るいうちから露天風呂、宿に帰ってオーナーお手製のカレーをいただく(木曜日はカレーの日だそうな)。うむ、言うことなし。

体調が悪かったわりには、結局この日の獲得標高は2,000mほどでした。宮城蔵王は次の機会だなー





2012年8月18日土曜日

カーボンロードを持って輪行で大阪から山形へ


今年の夏休みは東北へ。山形から福島の山を走りまくる、というコンセプトを立て、5日間で525km、獲得標高9,452m というコンセプト通りの旅になりました。


東北は遠かった
8月8日早朝、快晴。自走で新大阪に行く道もおなじみになってきた。6:40の新幹線で東京、そこから山形新幹線で東北方面へ。山形着は12:46。東京駅での乗り換え時間を多めにとったとはいえ、東北は遠いなー。
めずらしく出発日が快晴
バイクはもちろんBMC-SL01

いつものように車両一番後ろの席を予約して、座席の後ろスペースに自転車を置く作戦。東海道新幹線は問題ないんだけど、山形新幹線は輪行袋を置くほどのスペースはなかった。乗務員のお姉さんが「自転車ですか?ここなら置けるかも」と案内してくれた荷物スペースへ。ありがとう助かった! お姉さんのアクセントに東北の気配を感じる。
右が山形新幹線


山形駅。こっちは裏側だったみたい

定刻通り山形に到着。早朝の大阪よりぜんぜん爽やかでびっくりする。駅前で自転車を組み立てていると「どちらからですかー?」と声をかけられる。県の観光課の方で自転車にも乗られるそうで、道路の情報や温泉情報をいろいろ教えてもらいました。「よく来てくださった」と言われてむしろ恐縮。いあいあ、ただ遊びにきただけなんです。
到着早々だけど、山形いいとこだー!


蔵王温泉までヒルクライム
今夜の宿に荷物を置かせてもらい、ジャージに着替えて軽く走りに出る。サイコンのマグネットを買いに寄った地元の自転車ショップで「山寺がちょうどいいんじゃないか」と聞いて向かってみる。向かってみたけど・・・ここはビンディングシューズで来るところではないですねw あそこまで石段を登るのはムリだ。
どんだけ登るんだと

では温泉だ。ということで今度は蔵王温泉に向かう。山形駅から20km弱なのですぐかと思ったら、9%が2km以上続いたりとなかなか上りがキツイ。初日からこんなに上るつもりはなかったんだけど。
軽車両通行料の30円を払って西蔵王高原ラインへ。道も景色も良くなって快適快適。
市街から30分で高原の雰囲気

蔵王温泉にはいくつも浴場があるみたいだけど、とにかく「大露天風呂」っていうのを目指す。「この先、急斜面」の看板が見えてイヤな予感。最後の最後で15%以上の激坂が待っていました。上りきったら全身汗だく。キツー!

汗がひくのを待って露天風呂へ。こんなカンジ。うむ、満足。


軽く走りに出たつもりが、けっこうとっぷり暮れてしまった。この時間に標高1,000m地点にいるのも変だけど、山を下りきれば山形駅前だからね。このへんに住んでる人はヒルクライムし放題だなー。
18:00過ぎ


最高のゲストハウス「ミンタロハット」
山形での宿はゲストハウス「ミンタロハット」さん。Webサイトをみて「ここだ!」と直感したんだけど、これが大正解!

清潔で機能的でゲストが過ごしやすいよう細かいところまで考えられた作り、オーナーの佐藤さんのホスピタリティがあふれだすいい雰囲気の宿。おまけにツインが1人3,000円という低料金(自転車乗りならさらにサービスが!)。

もちろん夕食はついていないんだけど、この日はBBQをやるとのことでご招待にあずかりました。この日は平日で、仕事で山形に来られた方が多く、みなさん常連さんで顔見知り。知り合いの家に来たみたいですごく落ち着く。泊まってる人以外でもTwitter経由で地元の人も来たりして、みんなに愛されてる宿なんだな。


経験上、自転車の置き場所を気遣ってくれる宿にハズレなしなんですが、こちらもそうでした。佐藤さんは元チャリダーなんだとか。なるほど。

関東から来られた女性は、震災で山形に避難してきている中学生に英会話を教えるボランティアに来られたそう。お父さんは福島に残って仕事をしていて、家族は別の地域に避難しているっていう家族がたくさんいるという。

他の方も仙台や福島を仕事でまわられる方が多く、いろんな話を聞きました。地震、復興、放射線というのはこの旅の間、通奏低音みたいに接することになります。

とはいえ、一旅行者にできることは、せいぜいお金を使うことくらい。え、BBQ、宿泊者はチャージなしなんですか!? いあいあ、それは。じゃあ帰るときにカンパ箱に何かいれときます。

初日からすごく充実してました。ちょっと早いけどもう寝ますね。それではおやすみなさーい。