2016年5月28日土曜日

エグザリット系のアルミクリンチャーホイールを調べてみた(2016年初夏編)

前回は定番メーカーのトップグレードホイールを調べてみたんだけど、近年は「トップグレードのさらにその上」のモデルがあるんですね。今回はそれら黒いリムの一団をまとめました。

エグザリットリムって聞いたことはあります


プラズマ電解酸化という何やらすごい名前の処理を施し、アルミリムの硬度・耐疲労強度・耐熱性を向上させているとのこと。エンドユーザー的には

  • ブレーキ性能がやたら向上
  • リムが黒くてカッコイイ
  • 通常モデルに3万円プラス

として知られているようです。ブレーキシューが専用になり、ブレーキング時に独特の音が鳴るのも共通のよう。

前にマビックのホイールを検討していた友人が「エグザリットはどうのこうの〜」と言ってたので名前だけは聞いたことがありました。


マビック(MAVIC)


エグザリット系のハシリはマビックの製品で、初代エグザリットは2011年のデビュー。2016年モデルではキシリウムプロエグザリット以上のモデルに採用されています。

キシリウムプロエグザリット

リム高:フロント22mm、リア25mm
リム幅:15mm
重量:1,395g
価格:183,600円(税込)
 キシリウムプロエグザリット

2015年まではキシリウムSLEと呼ばれていたモデル。キシリウムプロのリムだけエグザリットになったものかと思いきや、リム高や切削方式に少し違いが。キシリウムプロが2016に仕様が変わったのに対して、キシリウムプロエグザリットは2015年のままなのかも。


キシリウムプロエグザリットSL

リム高:フロント24mm、リア26mm
リム幅:15mm
重量:1,355g
価格:248,400円(税込)
 キシリウムプロエグザリットSL

2015年はキシリウムSLRと呼ばれていたモデル。フロントがキシリウムプロエグザリット、リアがR-SYSになっているようです。


R-SYS SLR

リム高:フロント24mm、リア26mm
リム幅:15mm
重量:1,295g
価格:302,400円(税込)
 R-SYS SLR

アルミクリンチャーホイールの最高峰だそうで、お値段ももちろん最高峰。

リムがISM4D切削+エグザリット2で、スポークがカーボンだそうな。ハブも他モデルとは違うようです。サイクリングロードでR-SYSという名前を見かけたら、とりあえず二度見しておきましょう。


カンパニョーロ


2015年からカンパとフルクラムにも黒リムモデルが加わっています。その名も

シャマルミレ (SHAMAL MILLE shimano)

リム高:フロント23mm、リア27mm
リム幅:15mm
重量:1,426g(カンパハブの重量?)
価格:195,480円(税込)
SHAMAL MILLE

スペック的にはシャマルウルトラと同じでリムだけプラズマ酸化電解(PEO)処理されたものだと思うんですが、カンパの公式サイトでは1gだけ重く表記されています。何かちがうのかな。

追記:カンパの資料によるとノーマルのシャマルは後輪のリム高30mm、シャマルミレは27mm。前輪はシャマルミレの方が10g重くて615gだそうで、結果1gの違いといえど結構な違いがあるようです。シャマルは2017モデル、シャマルミレは2016モデルの数字になっているのかな。


フルクラム


レーシングゼロナイト (RACING ZERO NITE)

リム高:フロント25mm、リア30mm
リム幅:15mm
重量:1,420g(カンパハブの重量?)
価格:205,200円(税別)
 RACING ZERO NITE

レーシングゼロは通常モデルと差があるようです。公式サイトだとレーゼロナイトは20g軽く表記されています。ハブもPEO処理されている、とあるのでその分軽くなったということかな? そんなかわるのかな。

エグザリット化するとシャマルとレーゼロの価格が逆転するんですね。


エグザリットって実際どうなんだろう?


実際に使っている方のブログなどを見て回ると、歴史があるぶんキシリウムやR-SYSの感想が多いです。シャマルミレやレーゼロナイトの感想はまだ少ないカンジ。曰く

ブレーキ性能が素晴らしい

この点はみなさん言及されている最大の特徴。車道を走る乗り物にとって制動距離が短くなるのは大きなメリットですよね。雨の時でもかなり効くようです。

エグザリットから通常のリムに戻ったときに停まらなくてコワイ、という感想が印象的でした。それくらい違うんですね。


専用シューが高い

ブレーキシューが専用のものになるんですが、これがかなりのお値段だとか。マビックの純正シューは前後で6,000円
カンパ/フルクラム用はさらに上をいってまして、前後で税込1万円超えです。
普通のシューって前後で1,500円くらいですよね・・・

そのシューの減りが早い

そのお高いシューがかなりの勢いで減るようです。リムを硬くしてシューが削れて停まるという仕組みとのこと。

最初の500kmは慣らしが必要で、その間はものすごい勢いで減るみたい。その後は落ち着くみたいだけど、2,500kmくらいで交換になるようです。6,000円のシューを2,500kmで交換・・・。100kmライドに出たらブレーキ代に240円ってことですか。

2013年に出たエグザリット2ではシューの減りも改善しているらしいので、そのへんに期待です。


ブレーキング音がときに爆音

カーボンホイールみたいにブレーキング時に独特の音がするようです。通常時はきゅーんという程度で、むしろ「他とは違う感」があるみたいで良さげ。

でもトーイン角度や設定によってはママチャリのような爆音が、みたいな感想も結構あり、「エグザリット 音」でかなりの数がヒットします。みなさん気にされているポイントのようです。

慣らしが終わると鳴きもおさまってくるようで、エグザリット2では鳴き自体も改善されているとか。レーシングゼロナイトは無音だよ、というブログもあったので今はだいぶましなのかもです。


予算オーバーなんですけどね


今のところPEO処理されたリムのモデルはこんなカンジなんですが、自分的にはどれも予算オーバーなんであんまり関係ないところではあります。可能性があるとすれば、型落ちのモデルが特価になってる場合くらいかなー、と。ただ、チャンスがあれば見逃しませんよー。

つづき↓



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